イーヨーばりの速度で落ち込む
中国人の特徴の中に、「息をするように親切をする」がある。今日すたばで席なくてうろうろしてたらおばさんが、勉強したいでしょ?ここ開けるから使いな!てすごい勢いで、もの全部ざーとどかしてくれた。日本ではないタイプの善意、うれしいじゃん。だからそのあと大きな席に移る時もありがとうございます〜って言ったの、そしたらおばさんに、めちゃきょとんとしては?みたいな顔された。
おい〜忘れてしまったんかいなさっきあんなにほんわかした会話したやんけ一緒に!!
後から考えてみたら、無意識の善意だったんだな。わたしの中では善意の枠組みに入るものが、おばさんの中では入らず、ただ本日の一コマだったというだけなのだろう。割とよくある。
やっぱりすごいな国民性が、と思って少し落ち込んだ。無意識な善意、人が目指す最終目的地だし。
最近イーヨーの特徴が「すぐに落ち込む」だということを知ってびっくりした。あのほんわかマイルドストーリーの中で一人だけそんな過酷な設定をかせられているイーヨーかわいそうすぎる。しかも理由が二つあって、ひとつが「すぐしっぽが取れちゃう」ひとつが「すぐおうちが壊れちゃう」。ありえんかわいそうだなと思ってめちゃ爆笑したんだけどそのとき。
でも思えばわたしも先日冷蔵庫がいつの間にか冷凍庫になって落ち込んだりとかしてるし、バス降りるときにルームキータッチして下車失敗したりとかして落ち込んでるし、今日も知らんおばさんに落ち込んでるし、全然イーヨーのことばかにできないと思った。多分明日も、特段「ありえんかわいそう」でもないことで一人で落ち込んでるんだろうな。
割と毎日イーヨーばりの速度で落ち込んでる。気づいてなかった。
おわり。それだけ